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448:岳南鉄道の貨物列車

2012/01/26 (Thu) 23:04
 「私鉄貨物御三家」の一角が、崩れようとしています。
 JR貨物が東海道線富士駅の貨物ヤード拡張の代わりに、今年3月限りで吉原駅の貨物取扱いと接続する岳南鉄道との連絡運輸を休止することを決めました。つまり、岳南鉄道では貨物列車の運行ができなくなるわけです。加えて、岳南貨物の得意先だった製紙工場も、吉原の日本製紙鈴川工場が全設備の操業停止、比奈の日本大昭和板紙吉永工場が規模縮小と悪条件が重なり、遂に岳南では貨物列車を3月末をもって休止することになりました。

 私の岳南鉄道訪問は、初乗車以外では3回ありますが、2回はイベント、1回は貨物列車(休止が取り沙汰されるよりも前のことです)狙いでした。その1回は土曜日ということもあって、貨物はほとんど運休になったというオチが付きます。「葬式鉄ちゃん」と言われようとも、ここで撮っておかないと後で後悔するのは確実なので、今度は月曜日に休暇を取って訪問しました。

 吉原駅の時間に取り残されたような佇まいは癒されますが、活発な静岡鉄道の後に来ると、やはりうら寂しい感じが拭えません。単行の7000形でも、車内はガラガラです。
吉原(2012.1.23)

 貨物列車は午前中に2往復が設定されています。吉原発は通常、701レ(吉原09:37→比奈09:53)と
703レ(吉原11:14→比奈11:30)のいずれかが運転されるそうで、静岡で朝を過ごすと701レでは間に合いませんが、この日は703レが運転されたので定番のジャトコ前で撮影しました。今どき、ワムがこれだけ連なってくる貨物列車も珍しいです。普段、私は貨物列車を見る機会が少ないのですが、コキやタンク車ばかりを見てきた目にはかえって新鮮に映りました。
吉原~ジャトコ前間(2012.1.23)

 ジヤトコ前から電車で貨物取扱い駅の比奈へ行くと、離合する吉原行き電車に操車係員が4人乗車しているのが見えました。これは一つ手前の岳南原田で入換作業があるという意味です。大慌てで私も吉原行きに乗り移り、岳南原田で降りると、作業員が側線への通電スイッチを操作し始めました。
岳南原田(2012.1.23)

 私が着いて10分もしないうちに、比奈から古豪ED501がコキを2両牽いてやってきました。これは入換の一つなのですが、これだけでも私鉄の本線貨物列車らしく、いい感じです。岳南にはED402・403・501と3両の電気機関車があり(もう1両、ED291がいますが、現在休車中です)、本線貨物1両、入換1両の体制で、本線はED402・403専属ですが、入換はED501が専用というわけではなく、ED402・403が使用されることもあるので、この日は幸運でした。
岳南原田(2012.1.23)

 ED501は駅横の側線にスイッチバックで入り、貨物倉庫ホームに停車していたコキ2両を連結し、再び吉原方へ移動します。
岳南原田(2012.1.23)

 吉原方から岳南原田駅へ推進運転を始めたかと思うと、コキの2両目と3両目の間が切り離され、先に側線に停まっていた2両が惰性でホームへ入ってきました。このコキには係員が乗っていて、ホームの中ほどでブレーキをかけて停まります。これが日本では今や岳南でしか行われていない「突放」です。
岳南原田(2012.1.23)

 コキ2両切り離しの直後にポイントがすばやく切り替えられ、残る2両(ED501が比奈から牽引してきたもの)も側線へ突放されました。これも倉庫ホームできっちりと停まります。
岳南原田(2012.1.23)

 ED501は空いた本線を通り、機回しされてホームのコキ2両に連結されます。これで入換は完了です。この間わずか10分程度、あまりの鮮やかな作業に夢中でシャッターを切っていましたが、今思うと動画の準備をしてきたらよかったと後悔しています。
岳南原田(2012.1.23)

 比奈へ戻っていくED501+コキ2両。突放作業を見るのはこれが初めてだったのですが、見ていてあまりの楽しさに、早くも腹一杯という状態です。
岳南原田(2012.1.23)

 本物の腹の方も一杯にするべく、岳南原田駅にある人気うどん・そば店「めん次郎」で昼食の後、次の電車で比奈に行くと、この日動いている車両が勢揃いしていました。
比奈(2012.1.23)

 比奈は貨物取扱いの中心駅なので、ヤードにはワムが大量に留置されており、駅には私を含めて鉄道ファンが10人ばかり集まっていました。思っていたより人出が少ないと思っていましたが、目の前でED501が構内の側線で貨車も牽かずに行ったりきたりを始めました。これは「気まぐれ機関車乗車体験」というイベントで、平日に限り、貨車の入換の合間に電気機関車の運転台に乗せてもらえます(さすがに運転はさせてもらえませんが)。料金は1回1,500円(記念品が付くそうです)、見ていると、駅から結構離れたところまで走っていくので、好きな人にはたまらないのではないでしょうか。「気まぐれ」の名の通り、決まった時間にするわけではなく、入換のないときに比奈駅に申し込むか、係員に声をかけられるかで始まるそうです。
 これも、その日の入換担当の機関車で行われるので、ED501に当たるかどうかは運次第です。 
比奈(2012.1.23)

 乗車体験が終わり、入換が始まりました。今年で84歳になるED501(1928年川崎造船所製で上田→名鉄→岳南と渡り歩いた)はくたびれた様子もなく、貨車を次々と引き出していきます。
比奈(2012.1.23)

 ここでも突放。この日の貨物には、コキは連結されないようです。
比奈(2012.1.23)

 ワムを大量につないだED501はこの後、岳南富士岡方に走って行き、その後を本線担当のED402が追いかけます。ED402を吉原方に連結し、ED501が切り離されると、次の貨物列車が組成完了となります。
比奈(2012.1.23)

 その704レ(比奈13:03→吉原13:19)は、再びジヤトコ前で撮影しました。この場所は長大編成も撮れる有名撮影地で、晴れれば背後に富士山も入るのですが、富士山は雲に囲まれて裾の部分すら見えず、しかもあろうことか704レの来る直前になって曇りを通り越して雨が降る始末。天気はどうしようもできないのですが、この12分後に来る電車では再び晴れていました。一瞬、私を恨んでいそうな数人の顔が浮かびましたが、ED501の入換まではよく晴れていたので、相当な雨男が704レだけ撮影に来ていたということにします。
ジヤトコ前~吉原間(2012.1.23)

 次の貨物列車までに、岳南富士岡の車庫を見に行きました。日本大昭和板紙の広告塗装になっているED403と、休車中のED291が仲良く休んでいました。 
岳南富士岡(2012.1.23)

 705レ(吉原14:04→比奈14:20)はコキ1両だけでした。土曜日に来ると、運休でなくてもこういう編成または単機になることが多々あります。
比奈(2012.1.23)

 再びジヤトコ前へ。この日だけで3回来ていますが、撮影地は駅のすぐ近くではないので、荷物をかついで駅から3往復するのは結構疲れました。
 貨物列車の前に来た7001。吉原側にのみ、「2月24日は富士山の日」ヘッドマークが付いていました。「富士山の日」というものがあることを、初めて知りました。
吉原~ジヤトコ前間(2012.1.23)

 706レ(比奈15:01→吉原15:17)で、ようやく思っていたような写真が撮影できました。
ジヤトコ前~吉原間(2012.1.23)

 時間があるので、終点の岳南江尾まで行ってみると、8000形が留置されていました。実は先ほど岳南富士岡に行ったのはこの8000形を見るためだったのですが、結局ここまで来ることになりました。8000形は昨年末頃に全検出場したようで下回りも非常に綺麗になっていましたが、緑色が前に比べると濃いというか、エメラルドグリーンのような色に変更されていました。
岳南江尾(2012.1.23)

 今日はこのくらいにして吉原に戻ってくると、東海道線のダイヤが大幅に乱れており、静岡方面への列車がいつまで経っても来ません。その間に、撮るつもりのなかった708レ(比奈16:04→吉原16:20)が到着して入換を始めました。
吉原(2012.1.23)

 東海道線を待っている間に、708レの後続の電車までが到着し、これなら708レを撮影してからでも十分間に合ったのにと思いましたが、今となっては後の祭りです。
吉原(2012.1.23)

 営業収入の4分の1を占めると言われる貨物輸送(それでも全盛期の約6%まで落ち込んでいるそうです)がなくなると、岳南鉄道は路線そのものの存続が厳しくなるのは明らかです。地元の富士市が支援する意向だそうですが、よほどのてこ入れをしない限り、悲観的な状況に変わりはないでしょう。
 そんな状況でも、岳南は比奈駅で貨物列車の時刻を聞いても今のところは親切に教えてくれますし、「機関車まつり」や「気まぐれ機関車乗車体験」のようなイベントもあるので、鉄道ファンとしては応援したくなります。何とか頑張ってほしいと思います。
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