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359:インドネシア④電車区訪問

2011/05/06 (Fri) 14:11
 ジャカルタの話を続けます。
 JABOTABEKにはブキッドゥリ(Bukit Duri)、デポック(Depok)、ボゴール(Bogor)、ベカシ(Bekasi)に電車区があります。鉄道側の資料では、タンゲラン(Tangerang)とセルポン(Serpong)にも電車区があることになっているのですが、私にはどうみても留置線にしか見えません。

 さて、ジャカルタで電車の車庫を訪ねるのは、実はかなり骨の折れることです。というのは、手続きが非常に煩雑だからで、まずジャカルタ・コタ駅構内のインドネシア国鉄(PT.KAI)オフィスに所定の様式の申請書(訪問希望者全員の氏名を記入)を提出し、許可状が出る(申請すれば必ず許可が出るというわけではないそうです)とマンガライ工場の事務所に持参して許可を得るという仕組みだそうです。
 これを3日ほど前までに済ませておくのは、旅費だけでなく行程もギリギリな宮仕えの身にはとてもできません。ありがたいことに、ジャカルタ在住の友人A君が手続きをしてくれたので、今回も車庫訪問ができました。

 最初に訪れたのはブキット・ドゥリ電車区です。最初はここが電車のメインの車庫だったのですが、手狭になったのと大雨や洪水ですぐに浸水する立地のため、2008年にデポック駅近くに新しい車庫・工場が開設されました。
 当初はデポックへ全て移転すると聞いていたのですが、今も使用され続けているうえに、日本から来た電車もここで改造工事を受けることが多いです。
 マンガライ駅前からバジャイ(屋根付きバイクタクシー)かバスに乗って5~6分で、住宅地の真ん中にある車庫の正門前に着きます。マンガライ駅から電車区までは単線の引込み線が通じていますが、電車が来なければ廃線跡と見まがうばかりの壮絶な状態です。
ブキット・ドゥリ電車区(2011.4.29)

 入換用気動車NR形がいました。本来は救援用らしいのですが、タンジュンプリオク港に陸揚げされた電車はこのNRか、DLに牽引されてマンガライまで回送されます。最近、整備されて美しい車体になりましたが、尾灯が独特な形状になっています。
ブキット・ドゥリ電車区(2011.4.29)

 上の画像は正門前の踏切から撮ったもので、前の道はかなり交通量が多く騒々しいのですが、反対側に周れば実に閑静な雰囲気で、近所の子供たちの遊び場になっています(正門内の広場でも子供が遊んでいますが)。東京メトロからの3形式(右から5000・6000(改装工事中)・05系)とインドネシア国産のKRL-Indonesia形が羽根を休めていました。 
ブキット・ドゥリ電車区(2011.4.29)

 改装中のメトロ6000系などを見学した後、マンガライ駅へ戻ろうとすると踏切が鳴り、庫内から都営6000系が出てきました。「出庫電車ならマンガライ駅まで乗せてもらえる」と同行のA君は喜び、運転士に頼みに行こうとしたのですが、車庫内で転線のために動いただけで、結局私たちはバジャイで駅に戻ることになりました。
 正門のガードマン氏がポイント操作を行っています。許可状を持っているとはいえ、このガードマン氏がダメだと言えば車庫には入れないわけで、インドネシアではどこでもそうですが、チップは欠かせません。
ブキット・ドゥリ電車区(2011.4.29)

 続いて行ったのはデポック電車区、ここはブキット・ドゥリ以上に入場が厳しく制限されています。デポック駅からタクシーやバイクタクシーに乗ると5分ほどで着きますが、ここは引込み線に沿って細い通路があり、徒歩でも15分ほどで行けます。むしろ、タクシーの方が遠回りになるようです。
デポック(2011.4.29)

 順番は前後しますが、デポック駅から車庫へ入庫していくメトロ7000系です。
デポック(2011.4.29)

 デポック電車区・工場は日本からのプラント輸出で建設されたもので、正門から事務所等までも相当な距離があります。電車区に入るということで、A君の友人も合流し、そのうちバイクで来たR君が皆を順番に後ろに乗せてピストン輸送してくれました。
 JRでもこれほど立派な車庫はないだろうというくらい規模が大きいのですが、事務所棟の横にはイスラム式の礼拝堂が設けられているのはやはりインドネシアです。ここは全体が白でまとめられていて、非常に清潔感あふれる雰囲気です。
デポック電車区(2009.7)

 デポック駅側から見て、手前に車庫(留置線)、奥に工場という配置ですが、先に工場を見学します。
 工場横の2線(1・2番線)は洗浄線になっています。意外にも電車の洗浄は全て手作業で行われています。
デポック電車区(2011.4.29)

 3・4番線は日常検査が行われています。
デポック電車区(2011.4.29)

 5・6番線では月検査を行います。全般検査や改造は、この横にある工場で行われます。
デポック電車区(2011.4.29)

 5番線停車中の元東葉高速1060Fの先頭部分を上から見てみました。バティック模様でインパクト十分なこの編成ですが、模様は全体に周っているわけではなかったのですね。
デポック電車区(2011.4.29)

 続いて工場に入ります。日本の鉄道工場を上回る規模がありますが、見ていると作業自体は思ったよりも機械化されておらず、手作業がメインになっています。モーターを修理しているところです。
デポック電車区(2011.4.29)

 ちょうど、元東急8613F"JALITA"が入場していました。KCJ社発足記念として強烈な印象を残した赤色が剥がされています。もしかしてと思って聞くと、色を変えるそうです。このカラーリングが好きだったのに、残念です。
デポック電車区(2011.4.29)

 車輪研削機もありました。奥にはひどい顔になっている"JALITA"が…。
デポック電車区(2011.4.29)

 工場から車庫まではかなり歩かなければいけません。近づいて留置中の電車の種類が分かるようになると、果たして今どこの車庫にいるのか分からなくなってきます。 
デポック電車区(2010.11)

 営業運転開始に向けて待機中の元東京メトロ05系。
デポック電車区(2011.4.29)

 ここにはもちろん日本の譲渡車両だけでなく、エコノミ用の電車もいます。真ん中にいる"HOLEC"(オランダとベルギーの技術協力で生産された電車)は本来、左端にいる車両のような顔でしたが、使い勝手と調子が悪く、改造を重ねた挙句、今ではジョグジャカルタ近郊で使用するために電気式ディーゼルカーへの改造が進んでいます。そのためジャカルタで見ることは少なくなったのですが、車庫でも係員から「この電車は使い勝手が悪い」という話を聞きました。"HOLEC"に挟まれているのが日車製KL3-87000形で、元都営6000系導入までは、この電車が急行に使用されていました。今のくたびれ切った姿からは想像もつきませんが。 
デポック電車区(2010.11)

 この保線機械も日本から購入したもので、「東鉄工業」の文字がうっすらと残っていました。
デポック電車区(2011.4.29)

 東京メトロから導入した車両は10連でジャカルタ入りし、塗色を変更して試運転まで行ったところで8連化されます。そのため、デポック電車区には編成からあぶれた中間車2両がつくねて置いてあります。
 聞いた話では、鉄道側は10連で走らせたいのに、インドネシア運輸省が許可しないためこうなったもので、確かに10連に対応できる駅が中央線(ボゴール線)のジャヤカルタ(Jayakarta)~チキニ(Cikini)間の各駅だけなので、これは鉄道側の分が悪いと思います。
デポック電車区(2011.4.29)

 東京メトロ5000系、東葉高速1000系も同じ経過で中間車が留置されています。元都営6000系のように、中間車を先頭車化改造して新しい編成を作れたらいいのですが、これらの中間車だけでは編成に必要な機器類が足らないため不可能で、今では部品取り車と化しています。5000系・1000系とも、既に消滅した旧塗色がこの車両にだけは残っているのがファンには貴重です。当然ながら、この話を職員の方に言っても全く理解されませんでしたが。 
デポック電車区(2011.4.29)

 中間車になぜか連結されていたエコノミ用KL3-83000系の先頭車。走れる状態にはなさそうですが、どうするつもりなのでしょうか。
デポック電車区(2011.4.29)

 近代感あふれる車庫を見学させてもらいましたが、その横には原っぱが広がり、ヤギが飼われていました。デポック駅から歩いて行ったときは厳重に塀で囲ってあるという印象があったので、意外でした。
デポック電車区(2011.4.29)

 この後、セルポン線での運用のため出庫する元都営6187Fに乗せてもらい、車庫を後にしました。
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テーマ : インドネシア - ジャンル : 海外情報


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